インフルエンザワクチン
インフルエンザは、「インフルエンザウィルス」によって生じる気道感染症で、主に冬の時期に流行します。
ウィルスにはA,B,Cの3型があり、季節性インフルエンザはA型、B型が原因ですが、数年ごとに型が変化するため、毎年予防対象となるワクチンの種類が変化します。
症状としては38度以上の発熱、頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状をはじめ咳、鼻汁などの強い風邪症状が出てきます。
妊娠中に感染すると、自然流産、早産、低出生体重児など、重篤な合併症を生じる可能性があるので注意が必要です。
- 時期
- 毎年10月頃(予約開始は9月下旬頃)
- 対象
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- 料金
- 4,000円(税込)
- 予約
- 受付にてお声がけいただくか、月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
- 2週間以内に他のワクチンを接種された方につきましては、ご相談ください。
RSワクチン(アブリスボ)
妊婦さんは様々な細菌やウイルス感染などに注意して生活されてることと思います。
RSウイルスは感染力が高く、新生児や乳幼児が感染すると重篤な呼吸器症状を呈することがあります。妊婦さんにワクチンを接種することでお母さんの体内で抗体が作られ、その抗体が胎盤を通じておなかの中の赤ちゃんへ移行します。赤ちゃんは生後数か月の間、免疫が十分ではありませんが、RSワクチン(アブリスボ)はその期間も含めてRSウイルスから赤ちゃんを守る効果が期待されます。
- 対象
- 妊娠24週~36週の妊婦の方(当院では特に28週以降の接種をオススメしています)
- 料金
- 31,000円(税込)
- 接種方法
- 0.5㎖のワクチンを筋肉内に1回接種
- 予約
- 完全予約制となりますので事前にお申込みください。
受付にてお声がけいただくか、月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
- 下記に該当する方は接種が出来ません。
- 発熱している方(37.5度以上)
- 重篤な急性疾患におかかりの方
- ワクチンの成分である不活化したウィルスのタンパクに対し重度の過敏症の既往歴がある方
- その他、かかりつけの医師に予防接種を受けない方がよいと言われた方
その他気になることがございましたら、診察時医師にご相談ください。
子宮頚がん予防ワクチン
ヒトパピローマウィルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウィルスです。
子宮頚がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に近年、若い女性の子宮頚がん罹患が増えています。
現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。
この内、当院では4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)をお受けいただけます。
- 対象
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- 定期接種:
小学校6年生から高校1年生(高校一年生の3月末まで)
- キャッチアップ接種:
1997年(平成9年)4月2日から2008年(4月1日の誕生日の女性で、HPVワクチン接種を行っていない方。
また、3回接種を行っていない方。(2025年(令和7年)3月31日まで)
- 料金
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- 宝塚市在住の対象者:無料
- その他接種希望の方:
ガーダシル 18,700円×3回
シルガード 31,000円×2回、26,000円×1回
- 予約
- 月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
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- 母子手帳をお持ちください
- キャッチアップ接種をご希望の方は、2025年3月31日までに合計3回の接種を完了させる必要があります。
接種完了までに約6か月かかる為、2024年9月30日までに接種を開始する必要があります。お早目の接種をご検討ください。
風疹ワクチン
風しんウイルスによって発生する急性の発疹性感染症です。
ヒトからヒトへの飛沫感染により強い感染力を持ちます。
症状が現れない場合もあれば、重篤な合併症(脳炎など)を併発する場合もあります。
このワクチンの接種により、風しんに対する抗体ができ、かかりにくくなります。
近年は風しんが成人で流行しています。成人がかかると重症になることが多く、とくに妊娠初期の妊婦が風しんにかかると赤ちゃんが先天性風しん症候群という病気を持って生まれる危険性があるため、成人にも接種が推奨されています。
- 対象
- 現在妊娠されていない女性の方
- 料金
- 5,000円
- 予約
- 診察時に医師にご相談いただくか、または月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
- 発熱など体調不良の方は接種いただけません。
麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)
麻しん(はしか)ウイルス及び風しんウイルスを弱毒化してつくった生ワクチンです。予防効果は95%の抗体陽性率が認められています。患者の38%が10歳未満と多いことから、1歳になったらできるだけ早く1期のMRワクチンを受けましょう。また、2期は、5歳以上7歳未満であって小学校就学前の1年間にワクチンを受けます。お母さんが次の子どもを妊娠しているときでも、お子さんは接種を受けられます。
輸血又はガンマグロブリン製剤の投与を受けた人は、3か月以上接種を延期してください。血液またはガンマグロブリンに含まれる麻しんに対する抗体のためワクチンの効果が減弱する可能性があるためです。また、川崎病等の治療でガンマグロブリン製剤の大量療法(200mg/kg 以上)を受けた人も同様の考え方で6か月以上(麻しん感染の危険性が低い場合は11か月以上)接種を延期してください。
- 対象
- 現在妊娠されていない女性の方
- 料金
- 8,000円
- 予約
- 診察時に医師にご相談いただくか、または月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
- 発熱など体調不良の方は接種いただけません。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、主に脊髄後根神経節(三叉神経節を含む知覚神経節)に潜伏感染した水痘(みずぼうそう)ウイルスが、加齢や免疫の低下などによって再活性化することで、皮膚に分布している神経に沿って水疱が帯状に出現する皮膚疾患です。子供の頃に感染し、発症したみずぼうそうが治癒した後も、そのウイルスが長きにわたり神経に潜伏しています。
- 対象
- 50歳以上の女性の方
- 料金
- 22,500円(税込)×2回
- 予約
- 診察時にご相談いただくか、月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
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兵庫県帯状疱疹ワクチン接種費補助事業の対象となります。
詳しくは所在地の市町村窓口にお問合せください。(2025年3月31日まで)
高齢者肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれる細菌で、唾液などを通じて飛沫感染し、気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を引き起こすことがあります。
肺炎はわが国の死亡原因の第5位となっています。また、日常的に生じる成人の肺炎のうち4分の1から3分の1は肺炎球菌が原因と考えられています。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎の重症化と死亡のリスクを軽減させる効果があります。
定期接種の対象者には接種券を発行しています。接種を希望される方は、接種期間内に接種してください。(接種は強制ではありません。)
- 対象
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- 宝塚市にお住いの65歳の方(対象者には、65歳の誕生日の翌月に接種券等が市より送付されます)
- 接種時に60歳から65歳未満の人で、心臓・肝臓・著しい呼吸器の機能障害または、
ヒト免疫不全ウィルスによる免疫の機能障害を有する人で、身体障害者手帳1級の認定を受けている方
- 料金
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4,000円(1回のみ)
8,000円(公費対象外の方)
- 予約
- 月曜日~土曜日のPM2:00~PM4:00の間にお電話ください。
- 注意
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1回目の接種より5年経過した後、2回目以降の接種をご希望の方は自己負担8,000円(自費診療)でお受けいただけます。